やっと冬らしくなってきた日曜日
DSS(どんぐり・しぜん・すくーる)
悪ガキ復活祭準備会in赤城山麓!

今回のざっくり企画は「製麺機でうどんを作って食べよう!」

おとうちゃんが身内のお宅で保管されていた「製麺機」を磨き上げ、
持ってきてくれるというのです!
製麺機、かつて、小麦大国群馬の多くの家庭で使われていた、
うどんなどの麺類が簡単に作れる手動の装置です

ご存じですか?
私も祖母の家でよく、作っているところを見ていました
今はあまり使われていませんね

さて、恒例の「火起こし」からの調理開始です
今回は「火打ち石」での挑戦
なんと、
成功しましたよ!

堅い石と、金属をぶつけ合うと、かちかちって、火花が飛ぶでしょう、
あの、小さな火花が、ちゃんと火種になって、上手に移すと、
ちゃんと炎になるんですね

たくさん勉強して、たくさん実験して実践してくれているおとうちゃんが
いろいろ教えてくれて、みんなで夢中に…

肝心の子どもたちは「子ども専用焚き火」へと逃げていきました
飽きたのね~

いや、大人たちは感動です
あの火花が!!

マッチでつければいいじゃん、って連呼していた子どももいましたが、
大人はマッチも、ファイヤースターターも使わずついに炎を作りましたよ!

子どもたちはファイヤースターターで焚き火開始
それだってなかなかすごいよね!
火花から炎に変身するんだもの!

さあ、いよいようどん種を作っていきます
さらさらの粉からどんな風にうどんになっていくのかな

塩と上州地粉(群馬特産の小麦中力粉 群馬ではどこででも買えます)
をさらさら混ぜたら、水を少しずつ足してもらいながら、一生懸命こねていきます

けっこう堅くなってきたぞ、ふんばって、がんばって…

ある程度まとまったら、漬物用の丈夫なビニール袋に入れて、
タオルを置いた上から、足で踏み踏み…

途中、なんどか折って畳んで…と繰り返し、段々と、つやつやでもちもちの生地になってきました
弾力がすごいね!
子どもたちみんなで順番に踏みました

これが製麺機です
完成した生地を少しちぎって、まずは「伸ばし」ます
群馬では「伸す(のす)」って言うんですけどね
そうしたら、歯車を切り替えて、今度は細い麺に切れる方へ伸した生地を入れます
そしてぐるぐる廻すと…

麺が出てくる出てくる!!
まるで既製品のようにきれいな麺がどんどんできてきます

おかあちゃんたちが野菜を刻んで出汁からていねい作った汁の中へ、
うちたてのうどんを入れて煮込んでいきます

最初は、力加減や、生地の扱いに慣れずに手こずっていた子どもたちですが、
みるみるうちにチームワークと自分たちなりの工夫で、
最後にはまるでうどん工場のひとたちのように、
大量生産だってできちゃうよ!って言わんばかりの手際のよさに…

いつか「どんぐり手打ちうどん」屋さんでも開こうか
なんて笑いながら

いや、それにしても美味しかったのなんの
前回は、ほぼ野菜の豚汁だけでもすぐにお腹いっぱいになってしまったから、うどんはそんなに消費しないだろう、なんて事前打ち合わせで決めた分量はとっくに食べてしまい、追加で買っておいてもらった分まで製麺することに!なんと、合計で4.5㎏もの地粉を打ちましたよ

これは、手際のよさもあったのでしょうね
そして、予想外の分量で、大鍋は2つが2回転
おとうちゃん、おかあちゃんたちの知恵と工夫で大量の煮込みうどんがみんなのお腹の中にすっかり収まりましたよ

前回おとうちゃんたちの懐かしさを一気によみがえらせたベーゴマ台に
大きなコマ用の平台も加わって、コマまわしも大盛り上がり

いやー、本当にみなさん、ネタがつきなくて素晴らしい

昭和の子どもたちって、どれだけ面白いネタを持っていたんだろう
平成の子どもたちには楽しみきれないほどのネタに、
一番楽しんでいたのは元昭和の悪ガキの私たちかもしれません

ふと見ると、大人も子どもも、
白い息を吐きながらも、
こんなにいい笑顔

美味しかったからか、楽しかったからか、はちゃめちゃだったからか、
よくわからないけれど、とにかく笑顔しかありませんでしたね

真ん中にいるのは「首領」
この土地の持ち主であり、自然遊びの達人です

DSS赤城山麓の活動は、首領のおかげで実現できました
これからも、この場所で、また次は違うことを考えつくおとうちゃんやおかあちゃんのアイディアで、
ずっとずっと、活動を続けていけたらいいな

私は全員を知っているので、その感覚が実感できないのですが、
初めて参加した、という親御さんから聞く話では、
初めて会った人なのに、緊張せずに話せたし、なんの抵抗もなくおしゃべりができて、
なんだか安心できた、と

なんだかその言葉を聞いて、
私は涙が出そうなほど嬉しかった

それは、
どんぐりを通じて子どもの生活をふり返り、
親としてどうあるべきか、今の時代を生きる子どもたちに何をしてやれるか、また、しないでいるべきか、日々考えることを始めた親御さんたちの集まりだからかもしれません

写真を撮る以外、誰もスマホを触ったりしない
もちろん、誰もゲーム機を持っていないので、暇でもゲーム機は触らない
…というか、暇なんてないぞ

冬だってこんなに遊べる自然の中

春になったらどうなっているんだろう

DSSはなぜか冬の活動が活発
スキーにはいついくの?
湖が凍ったら氷上遊びに行くんでしょう?
みんなから期待の声が集まり、手帳とにらめっこ
赤城山麓遊びは次はいつできるだろう~

いっぱい遊ぼう、いっぱい笑おう、そして、仲間とすごそう

仲間がいるから大丈夫
そしたら強くなれる

子どもも、大人もね