家にあるボールは

ポートボール(公式球)
ドッジボール(公式球)
バレーボール(公式球)
バスケットボール(中学女子公式球)

で、どれも硬いので、ちいさい子も一緒にボール遊びをするにはちょいと危険かな、と思っていたら「ソフトバレーボール」なるものがあるよ、と子どもたちからの提案
で、早速、「ソフトバレーボール(公式球!)」を買ってきて放課後どんぐりに持って行くと…

軽くてよく弾む
ただし、風の影響も大きく受ける
で、この始末!(笑)

木の上にひっかかってしまって、下からみんなで必至に硬いボールを投げたり水鉄砲で射撃したり…悪戦苦闘の図

それでも放課後遊びは楽しいね
あー、笑った、笑った


笑いすぎて休むご老体(↑わたし)

この日は、たまたま同じ公園に遊びに来ていた近所の子(生徒達と同じ学校)の子も合流して、総勢14名ほどの子どもたちで遊びました

基本、何して遊ぶか、ルールはどうするかは子どもたちに任せていたいのですが、
何か不満があると私のところに言いに来たり、群れを離れて自分の好きなことを始める子もいて、せっかくの集団遊びだからなあ、と私なりに色々考えて遊びを提案したりはしています

ひとりで遊びたいならそのままでいいじゃない?
と、言う方もいることでしょう
でも、あえて私は、この放課後どんぐりを「群れ遊び」の経験の場として生かしたいのです

個人個人で付き合うと、みんな優しくて、賢くて、心豊かなどんぐりっこたち
それでも、圧倒的に群れ遊びに慣れていないせいか、集団でいても自分本位の行動が目立ちます
それは、どんぐりっこに限らず

たとえば、順番で何かをする遊びの時
…昨日は、ケンケン相撲
年齢差でハンデをつけて、ヒモでつくった土俵内でお相撲をします
たとえば高学年VS低学年ならば、
低学年は「両手両足」高学年は「両手片足」
など、ハンデをつけて、片足の人が両足をついたら負け、土俵から出されたら負け、などというルールで対戦します
昨日、最強だったのは小学校に入学したばかりのSちゃん
強かった!
小さい子でも勝てるチャンスがあります

それでも、自分の番以外の時は土俵から離れて勝手に遊んでいる子が何人かいました
自分の番が来て、呼ばれたら近付いてくる感じ
他の子は、土俵のまわりで囃し立てたり、審判をしたり、一緒に楽しんでいます
「審判がそんなにいても意味ないでしょ」と自分が関心のない取り組みの時はそっぽを向いている子もいました

教室でボードゲームをしていても、自分が一番に負けて抜けなくてはならなくなると、「あっちで本を読んでいてもいい?」と群れを離れたがる子がいます
負けて悔しい気持ちが勝って、その場にいるのがいやなんだなあ、という気持ちはわかるのですが、みんなでさっきまで一緒に楽しんでいたのに、なぜそこでその糸を自分から断ち切るのかなあ、と思ってしまいます

鬼ごっこなどでも、鬼が続くと機嫌を悪くして中断させてしまったり、勝敗にこだわって泣き出してやはり遊びを中断させたりする子が小学生に増えたのは、保育士の友人に言わせると「それは園児の話?」いいえ、小学生の話、しかも高学年でもあるある

群れ遊びに慣れていないんだよなあ…と思うのです
時間や、空間をみんなで共有するということ
多少窮屈だったり、自分の意志が通らなかったりもするけど、
所詮遊びなので、意見を言い合って、みんなが楽しくなるように工夫すればいい

かつて、子ども同士で遊んでいるだけなら、群れを脱した時点でもう仲間から出たことになるので、遊びに混じることはできませんでした
遊びを中断するほど機嫌を損ねる子は、仲間に入れてもらえなくなります
だから、仲間と一緒に遊びたくてもっと必至でした
大きい子は小さい子をフォローし、小さい子は大きい子を追いかけて遊びました


最近は、
子どもの個性だから
個人個人、みんな違うから

聞こえはいいけれど、ちょっと違うかもなあ、と思うこともあるのです

好き勝手に遊ぶのにいちいち群れなくてもいいじゃない、って思いますか?

社会は群れでできています
孤独は危険です
いつも自分の思うとおりになる、と思いこむことも、とても危険です
家族という小さな世界なら、自分の思うとおりにアレンジできるでしょう
自分が機嫌を損ねれば、家族は動きを変えてくれます
親が手助けをしたり、気遣ったりして、自分の気持ちに添ってくれることも多いでしょう

でも、そういうことをしすぎると、子どもは外の世界でも、
周囲は常に自分を尊重し、気遣ってくれるものだと勘違いしていきます
自分の世界は周囲とつながっていて、

家族の単位と、その周りの社会とでは少し違ったところがある、と
学びながら成長していってほしいのです

子ども側に立ってみてみると、大人はやけに子どもに注目しすぎているように見えます
もうちょっと目を離してもいいよ、って思うことがあります
そして、もうちょっと社会性を学ばせた方がいいよ、って
家族単位だけで過ごすことが多い、または、ごく少人数でだけ遊ぶことが多い昨今、
群れ遊びの重要性を強く感じます

社会に出て、強く生き抜くメンタルを鍛えるためにも、子どもの頃の群れ遊びは大切です
親にはつけてあげられない力ですよ
でも、自然と放って置いてもなかなか群れられない昨今、場を見つけて仲間を見つけるのは、親の役目なんです

私がルールを押しつけたり、導きすぎたりするのはやっぱり好きじゃないんだけど、今度は少し、話してみようかな、と思います

ひとりや、ふたりでできることは、もったいないから後にしよう、って
みんなで一緒に、本気で遊び倒そうよ、って

変かな、変だな、でも、しょうがないな
逞しく、成長してほしいから
私に残された時間も、そう多くないしね(ご老体ゆえ…)