どんぐりに出会えたことに感謝!

先生をはじめどんぐり学舎に携わる皆様、保護者の方々本当にお疲れ様でした。

また、小学校入学時から、中学校卒業までの長い間大変お世話になりました。
どんぐり学舎との出会いは長男が幼稚園の年長さんのころでしたね。聡子先生とは小学校、中学校の同級生ということもありfacebookで繋がって同級生同士で久しぶりに会って飲んだのがきっかけでした。

飲みながら、はじめはどんぐりって何!?って思っていたけど、聡子先生の話を聞いて同級生だしせっかくだからとか面白そうだからという軽い気持ちで預けるよ〜って言ったのを何となく覚えています。

ただ、今でも鮮明に覚えているのは聡子先生が子供を預けるのなら『ほんの一時だけど、親も守らなきゃいけないことがあるし、子供以上に努力しないと何の意味も無いよっ』て はっきり言われたこと。そこまで真剣に考えているんだと、逆にその一言で子供を預ける決心をしました。


当時、私もゲーム機で遊ぶのが大好きで毎日のように子供と一緒にゲームをして遊ぶのが日課となっていました。が、覚悟を決めて子供にゲーム機が壊れちゃったっからもう出来ないんだよって言って押入れの奥にしまったのを覚えています。

はじめは、また買って買ってってせがまれましたが、そのうちにおさまりました。
早ければ早いほど、簡単に諦めてくれるよと先生にアドバイスしてもらったおかげです。

その後は、自分が小学校のころ毎日のように魚取りに通ったドブ川に網を持って子供を連れて行き一緒になって小魚を取って楽しんだり、水中メガネとライフジャケットを持って綺麗な川に潜りに行ったりました。


昔は当たり前のように出来た魚取りや外遊びは今ではいろいろ難しくなってきた時代です。親が率先してそういう環境を整えないと今の子供達は昔の遊びはなかなか出来ません。幸い、子供より自分が楽しんじゃうほうなのでそのへんは問題は無いのですが(笑)

なかなかハードルが高いって思われる方もいらっしゃると思いますが、ポイントは親が全力で楽しむことだと思います。

遊びに限らず自動車のタイヤ交換とか、バイクの修理とか、家電の修理とか料理とかいろいろなことも子供に見せながら工具の名前や使い方、包丁の持ち方、危険なポイントやコツ等を教えました。何でも良いと思います親が得意なことを子供と一緒に楽しむことが1番だと私は思います。子供ってそんな楽しんでる親をちゃんと見てるんです。


長男が小学校低学年の頃、私がバイクの整備をしているのを横で見てて、バイクの部品を外そうとした時、パッとドライバーを私に手渡してくれたんです。この時は驚きました。こんな小さな子がちゃんと先を読むことができるんです。子供って楽しいこととか興味があることとはどんどん吸収しちゃうんですよね。


話がそれましたが、聡子先生に子供が10歳になるまではなるべく子供の頭を空っぽにしてあげてって言われて、子供の前ではテレビを見ないとかゲームを持たせないとか宿題をさせないとかいろいろ制限をしました。

もともとあまりテレビは見ないほうだったので問題なかったのですが、宿題のことに関しては担任の先生によっては抵抗感があるようで説得するのに苦労した先生もいました。最終的には校長先生との面談をしてどんぐりの考え方や家庭の話して納得してもらいました。妻ががんばって先生を説得してくれたおかげです。
あと、苦労したことは宿題をさせないってことを私の両親に伝えた時です。全否定されました…
昔の考えではあり得ないようで(笑)
しばらくの間はちゃんと宿題をしてるよって適当に答えて話をそらすことにしました。
それと実家で子供たちにクイズ形式で質問をした時のこと、子供たちより先に祖父が答えてしまうんです…
子供に考えて欲しいのに、先にどんどん答えてしまい、黙っててって喧嘩になったこともありました。どうも年配の方々は黙っていられないようで…
子供がいない時に、答えを求めるのではなく、子供たちに考えさせたいからお願いだから黙ってって両親を説得したのを覚えています。祖父からすると早く答えを教えてあげたいって思うようです。昔の人の知恵袋はすごいと思いますが、答え合わせは最後でいいのです。
時代の流れでデジタル化しいろいろ調べるのにスマホやパソコンを使い簡単に答えをだすことが出来るとても便利な世の中になりました。大人は助かりますが、子供たちにとってはあまり良いとは思えません…

もっと考えて欲しい、もっと寄り道をしてほしいからと子供たちの為に何冊も図鑑を買いました。身近にいる鳥や植物、取ってきた魚、庭にいたアゲハ蝶の幼虫など調べる時は一緒に図鑑を見て『これかなぁ、違うこれだ〜』ってな感じで楽しんで見つけました。

これからどんぐりを考えていらっしゃる親達にアドバイスするとすれば、昔の時代、昭和の時代に育った環境にタイムスリップさせてあげればいいのかなって思います。
若い親御さんですと、平成生まれの方もいらっしゃるかと思いますが、おじいちゃんやおばあちゃんに聞いてみてください。
デジタルな物は何も無かった時代です(笑)
簡単な調べ物は辞書とか図鑑で、専門的に調べたかったら、広辞苑とか百科事典とかって感じです。
調べるのに辞書とか図鑑とかをペラペラめくる時に寄り道してぜんぜん関係ないカブトムシやクワガタとかを図鑑で見たり、好きな子の名前の漢字を辞書で調べたり、昔の子供たちはいっぱい寄り道をしました。

この寄り道が大切なんだと実感してます。


今の時代はすぐ答えが出てしまい、寄り道をしにくい時代なんです

言い換えると、考えないで答えが出てしまう時代なので、子供たちに考える楽しさや、考えて出した答えの尊さを知ることが出来ないのです。考えて行動することが出来ないまま大人になって社会に出ても社会では通用しないのです。よくゆとり世代は言われたことは出来るけど応用がきかないなんて会社で言われちゃうことがあると思いますが、子供の時にいろいろ寄り道をして考えることが楽しいとか苦にならないとかって思う子は、大人になったら絶対的に人間力が高いと私は思います。

どうぞ子供達に寄り道をさせてあげてください。その子が大人になった時にきっときっとその寄り道が役に立つ時が来ると思います

そんな寄り道のひとつがどんぐりだと私は思います。どんぐりに出会えたデジタルな時代に感謝します!

追伸

どんぐりっ子の親って初めは大変だけど、子供が受験するくらいになると精神的にも金銭的にもすごい楽ですよ〜

もう、私からは何も書く必要がないほど、
なんならここで連載してほしいほどの手記、ありがとうございました

ゲームからの離脱
祖父母との関わり
子どもと楽しむ工夫
宿題のこと
答え合わせは最後でいいってこと
寄り道が大切ってこと
そして、
人間力のこと
子どもが受験するくらいになると精神的にも金銭的にも楽ですよってこと

小中の同級生だけど、
頻繁に会って話していたわけじゃなくて、
むしろ、送迎を担当してくれていたのは主にお母さん(妻さん)の方だったから、
顔を合わせて話したり、座談会で話したりするのはお母さんが主だったのですが、
恐らく、私の想像では、
夫婦で意思疎通が図れていたんだと思います

祖父母の場合も同じですが、
夫婦揃っている場合、
意思疎通が図れれば百人力ですが、
そうでない場合は大変なことになるのが子育てです

核家族なら夫婦だけでいいし、
シングルなら自分だけでとりあえずいいけれど、
夫婦揃っている場合、祖父母が同居か近くに住んでいる場合、
責任者は親なのに、
親以外の人が手出し口出しをしてきたり、
親の意志を尊重しなかったり、
そして、そもそも親同士の意見が合わなかったり…
様々な例がありますが、
とにかく、問題はその大人同士のもめ事じゃなくて、
それを間近で感じる子どもの情緒への影響です

子どもの前では衝突しないようにしても、
結局、子どもに対するとき、それぞれが独断で行動、言動していたら、
子どもは混乱します

たとえば
お母さんはゲームダメって言ってるけどお父さんはOKで、
お母さんに内緒、ってどんどん推進しちゃってるケース
ときどきの、たま~にの、特別、ってのじゃなくて、
もう、それが日常になっている場合
それって、
かわいい嘘でもかわいい内緒でもなく、
お母さんの意志を無視した、お母さんを除外した、
勝手な行動になります
その手本を子どもに見せていることになります
ゲームの害なんかよりずっとよくない害です
そんなことになるくらいならどんぐりを無理にしなくていいんじゃない?って
私、本気で助言することがあるんですよ

お互いを大切に思っていたら、
お互いを無視することなどしないはず
完全に考えや方針が一致する必要はないけど、
特に、
子育てに関しては、
それぞれが思うことを打ち明け合って、
家族としてどうやっていくか、
家族ルールはまとめておいた方がいい

そうすれば、
学校や、
祖父母さんや、
それ以外のいろいろな問題や障害も、
家族みんなでよいしょ!って乗り越えられちゃう
なんなら全部楽しめちゃう
そんな余裕が出てくるんです

彼にはスキーから川遊びからイベントの時の保険から、
本当に色々お世話になりました

卒業後、おしゃべりしていたとき、
「周囲の人に、子どもがどんな塾に通っていたのか、聞かれるんだけどさ…」って話になり、
説明が難しくて
それに、
親としてどうあるべきか、って話になると熱が入っちゃうんだよね
って

誰かに熱弁してる彼の姿を想像して、
嬉しくなると同時になんだか泣けてくるほど感動しました

子どもを信じ、
私を信じてくれて、ありがとう

これからも、あなたを手本に子育てをする人が増えますように