工藤先生】簡単に言えば、宿題っていうのはめちゃくちゃ非効率なわけですよ
自分に必要じゃない宿題なのに出されたら、当然勉強時間は増えるけど効果が上がらないでしょ
成績上がるのはたった1つ
分からないものが分かるようになったり、できないものができるようになる時
これしか成績は上がらない
それを、やらされるんじゃなくて、自分で見つける力っていうのが大事でしょう
自分でアクションを起こして学び方を覚えていく
これが人生そのものなんだなって教えるんですね
だとすれば、成績を上げるためには、分からないものを見つけるっていう一つのハードルをまず自分で越えること
そうしたら、分かんないものをわかるようにするためのハードルを越えること
この2つができたら誰でも勉強できるようになる
だから宿題は出さない
(引用ここまで)

最初から何をすべきか課題が示され、それを毎日こなしていくそれが小学生の宿題です
内容はともかく、理解したか、覚えたかはともかく、ミッションをこなすことが目的になっており、取り締まられ、管理される
中学生も(ジショシンと呼ばれる自称進学高校も…)課題でがんじがらめです
テスト前はテスト範囲の課題がことこまかに指示され、テスト前日までに提出しないと通知表の評定に響くので、とにかくやっていかないといけません
内容はともかく、理解したか、覚えたかはともかく
分かっていても、分かっていなくても
つまり分からないことを自分で見つける余裕なんてありません
自分がどこに躓くか、気づくチャンスがないのです
そうすれば、もちろん次のハードル、分からないことを分からないようにする、ということなんか、できるはずないのです

私の通信講座は最初から、このことを危惧して構成してきました
学校の宿題はやってるけど、塾の授業を受けてるけど、
本当に自分が分かっていないことに、気づいてる?
自分が何に躓くか、どんなことに時間がかかるか、わかる?
って自分自身で自分に問いかけるために

小学生の頃から、毎日命じられる宿題をすることで、子どもたちは自ら学び、自ら分からないことを分かるようにするという当たり前のことをすっかりできないように教育されてしまいます
宿題の内容や分量に関わらず、自分に必要かどうかなんて選択の余地がない命じられる課題、というものに大問題があるのです


どんぐらーのみなさん、宿題交渉の季節です
小学生に読み書き計算は必要な力だから、それくらいは、と思う人も多いかもしれません
でも、読み書き計算は日常生活で豊富に経験できます
テクニックは経験のあとでいい
むしろ、経験がなければ知識もテクニックも定着しないのです

文字を覚える前に、自分の気持ちを言葉にして伝えること、
手仕事、分ける、配る、等分する…
蛇口から流れ出る水、バケツに溜まる水、漏れて減っていく水
看板に必ず併記されている外国語
ありとあらゆる学習材料が、世の中には転がっています
そういうものに自然と興味が向くような暮らし方
親が導くのではなく、親が教えるのでもなく、子どもがそもそも持っている好奇心を守る暮らし方
見たもの、感じたことを話したくなるような家庭環境

そんなどんぐりライフを経た子どもたちは中学生になって課題が出されても、
なんてことなくこなしてしまいます
もちろん、中学校の課題もない方がいい、工藤先生の考えが全国に及べばいい、と願うけれど、
今すぐ変わらない中学校に通っている限り、課題未提出で減点されて得はしない…
自ら考え、学ぶ子に育っていると、どんなにつまらなくてくだらない課題でも、
自分の餌にしてしまう
そういう特徴があります


私の通信講座に、入会金も登録料も先払い制度もないのは、
「自ら学ばない」子どもに無理矢理勉強を続けさせないためです
受講料以外の、そういうお金がかかっていると、
親御さんは「もったいないから」と無理矢理続けさせようとするかもしれないからです

ビジネス的には不正解で、周囲から指摘されることもあります
ある程度の費用を先取りしておかないと、途中で受講が止まった場合、
ひとりの登録生に対して最初に準備する資料や、記録、さまざまなものが無駄になるので、そういうことのために入会金や登録料で保証するのでは?と
でも、私は、私を踏み台にしてでも、私と一緒に勉強していることで「何か違う」って別の方法を見つけ出したりして、自立していくことがあるならそれでいいと思っているのです
親御さんに命じられて仕方なく続けても、工藤先生のおっしゃる通り、なんの意味もないと本当に思うからです
ここで親子して気づいてほしいのは、
自ら学ぶことに積極的になれない要因です
子どものせいにせず、一緒に考えるチャンスなのです
勉強ができるようになるために勉強するのではない
工藤先生の言っているように、分からないことが何なのか、知る、そのために勉強するのです
だから、与えられた課題や、命じられて仕方なく…では意味がないのです
それが人生につながっていくから……

たかが小学生の宿題と侮る勿れ
その後のその子の人生(少なくとも勉強に関すること)に大きく影響する初動です
漢字練習、計算ドリル、音読は基本だから、というけれど、
なにの基本ですか?と問うたら、
「命じられたことをきちんとこなすための基本です」と答えた教諭もいるそうです

型にはまる、ということをイメージしてみてください
最初から型にはまって、
途中で型を外されて、自分で考えて動きなさい、と言われたら
それはとても苦しくて、難しいと思います

でも型にはまらないスタートで、自ら考えて動くことができる場合、
時には型にはまってみることは容易にできるのです
必要な時に型にはまり、自由自在に型から出入りできる

それが、
人生を楽しめる人間の生き方なんじゃないかな、とたくさんの人の相談を受けてきて、たくさんの子どもたちと一緒に勉強してきて、思います