ウィルスは怖い
知らずに感染して、感染させてしまうのも、怖い
だから、
いつもよりずっと気をつけて暮らしている日々ではありますが、
子どもたちの抱えるストレスを、なんとか解消したい
できれば毎日実践したいけれど、なかなかそれも難しく
でも、思い立ったが吉日!さあ!出発だ!

今回は自転車で「群馬の森」へ
高崎周辺の子どもたちなら誰でも知っている、「群馬の森」
私も子どもの頃から、数え切れないほど訪れている「群馬の森」
よくよく考えてみると、ちょっと面白い名前「群馬の森」
近所の子らは「ぐんもり」と呼ぶ、都市公園という肩書きを持つ、「森!」

うまくいけば、どんぐり学舎のすぐ近くから全て「自転車専用道」通称、サイクリングロードで行けるのですが、昨年の台風による川の増水で破壊された部分の補修工事が今も続いていて、今は、車も通る道を通りながら、やっとこさたどり着く森です
それでも、どんぐり学舎から30分はかからずに自転車で行くことができます

自転車組が到着すると、現地集合組も続々と集まってきました
ちょっとだけ約束
「建造物内に入らない」「遊具は使わない」
まあ、これはいつものことなのですが…
森は成熟し、巨大な樹木が根で崖をささえ、滑り台もジャングルジムも兼ねたような天然の遊具があちこちにあるような状態です


私の予想では、崖登りで数時間費やすと思いきや…
やっぱり走りたいのね…思い切り…

そんなわけで子どもたちは、
サッカーしたり、ケイドロしたり、野球をしたり、
だるまさんがころんだ、をしたりして自由に遊びまくりました

どんぐり学舎も、DKも、各ご家庭のしっかりとした対策を信じ、
この期間中も通常通り開講してきました
全ての家に自家用車があり、人混みや、公共交通機関などでの移動、
長距離移動を避けて暮らすことが可能な群馬です
私も教室内の換気、消毒を徹底し、誰も感染しない、
感染させないよう努力を続けています
その一方、子どもたちをひとけのない自然の中で伸び伸びと過ごさせることができるご家庭は、
そのような工夫をなさっているのですが、どうしても、お勤めの関係で、1日中、託児や学童、祖父母の家の中などで過ごさなければならない子どもも多くいます
どんぐり問題への取り組み方で、
子どもたちの抱えるストレスが見えることがありますが、
ここ最近は今までに見たことのないような状態の子もいました
休講にしなければならないのかもしれない…と考えたこともありましたが、
子どもたちにとってこの「外出」が有意義なものであることを何人かの保護者の方に言われ、
今まで通り教室を開いてきたのです

それでも、自然遊びに連れ出す時は、そういうことに平日に参加できるはずもないフルタイム勤務の親御さんを思って泣きそうになったりもしました

※写真は前回の自然遊び(全面凍結する小さな湖)


でもこんなに近くに、
いい場所があったよね
思い切り走って、暴れて、楽しかったよね
ちょっと集団遊びに慣れていなくて、
夢中になりすぎちゃって、
お互いに優しくすることができなかったり、
自分勝手な行動をとっちゃったりした子もいたけど、
でも、
また遊ぼうよ
何回も何回も、当たり前みたいに一緒に遊べたら、
お互いをもっと大切に思えるよね

誰かと一緒の時は、
自分だけの時と違う

いつものメンバーと違う時は、
いつものメンバーの時と違うことが起こる

そういうことを、知っていくよね
そういうことを知っていると、
大人になって困らないよね
ああ、そうだ、少しだけこういう工夫をしたら、
みんなで笑いあえたな、って思い出せるよね
そういうことが積み重なって、
みんなで生きていくんだ、ってわかるようになるよね

そうそう、大人は大人で、まったりとおしゃべりタイムを楽しみました
おやつを持ち寄って、子どもたちもワイワイ食べながらおしゃべりしました

芝生に敷いてもらった敷物に、ごろんと横になると、
木の枝の重なりの向こうから小鳥の声がして、
真っ青な空から響いてくるようでした
小さな桜の木の前で、子犬を抱いて自撮りしているご婦人がいました
お散歩している方もいたけど、
みんなほどよい距離を保って森を楽しんでいました

この場所が守られたなら…
子どもたちの笑い声を聞いて心から願いました

私はもともと、人混みが苦手で、人工的な遊び場も苦手でした
自分の子どもと出かけたのは、遊具のない公園であり、公園にもなっていない野原であり、野山や海でした
だから、私の子どもはどこへ誰とでかけても、遊びを提供してもらいたがることはありませんでした
遊び道具を欲しがることもありませんでした
だからといって、私がずっと子どもの相手をする必要もありませんでした
むしろ、相手をする必要がないから自然の中へ出かけていたのかもしれません
自然の中は、ただ歩いているだけでも、
私や、子どもたちにさまざまな楽しみや、不思議さや、怖さ、切なさ、そして、喜びを与えてくれるからです

最初から与えられていたら…
最初から満たされていたら…
きっと、自分から思いつくことも、些細なきっかけから喜びを見いだすことも、
なかったのかもしれません

今度はいつにしよう
またみんなで行こう
家族は家族で楽しめるから
誰かと過ごす、家族以外で過ごす時間で、学べることがたくさんあるから

さて、帰り道は卒業生の高校生も部活帰りに森に立ち寄ってくれて、
みんなでサイクリングロードを戻りました

しだれ桜で有名なお寺で記念写真

みんなでおやつタイムがあると知って、
お母さんの留守中の午前中に、
クッキーを自分で作ってきてくれた子もいました
それは手を出すと止まらない、
がまくんとかえるくんの「クッキー」を思い出させる美味しさでした
ありがとう!

みんなよく眠れたかな?