↑初期のどんぐり学舎
我が家の小さな和室です
今は、掘りごたつで壁面は本棚と電子ピアノで埋まった部屋に戻っています
幼い娘たちのお勉強ごっこの写真

冬になったからでしょうか
新しい学年や新しい学校への準備が各ご家庭で始まっているのでしょうか
「どんぐりを始めてみたい」というお問い合わせが立て続けに届きました
それぞれのご質問にメールでおこたえする代わりに、
ここに書いてみようと思います

どんぐりはご家庭で、親子で取り組めるもので、ちっとも難しくありません
親が教えることはないし、厳しくする必要もありません
そして、最近では、どんぐりを始めるためにどうしたらよいのかを紹介するインターネット上の窓口が多く見受けられるようになりました
そして、私のように、どんぐり教室を開いていたり、通信添削を行っていたりするプロのどんぐり指導者も、「おうちどんぐり」がスムースに進められるようアドバイスをし続けています

どうか、みなさんで情報交換しながら、おうちどんぐりを楽しく始めて、そして続けてください

そしてできれば、1ヶ月に1度、いいえ、1年に1度でもいいので、プロのどんぐり指導者に作品の写真を送っておうちどんぐりの指導者である親御さん(がほとんどだと思うのですが)の確認のきっかけを設けてください

さて、それではまず、具体的な手法をご紹介します

どんぐり学舎的おうちどんぐりの手法

用意する物
①どんぐり倶楽部良質の算数文章問題(お子さん用+おとな用)
②マルマンクロッキーブック Lサイズ(356×268mm)
③発色のいい色鉛筆基本6~7色くらいと鉛筆
④クリップ
⑤スティックのり

①はこちらでご購入ください どんぐり書房
どんぐり倶楽部直営のショップです
すべてセットになっているものや、プリントしてある冊子型のものもあります
どんぐり学舎ではデータ版を購入し、A4にプリントしてカットし、このように各自収納しています

(MUJIの引き出しです)
お子さんは基本的には0MXから始めます
高学年スタートであっても、0MXから始めるといいです
おとなの方はお子さんとは異なるグレードを購入してください
お子さんの見ていないところで0MXは解いてみた方がいいと思いますが、お子さんと一緒にどんぐり問題に取り組む際は異なるものを解きます
ざっくり言うと、3MXまではおとなが頭をひねるような問題は少ないかもしれません
4MXからはお手上げになってしまう問題が頻出するかと思います
そういうレベルの方が燃えるのさ!という方はぜひどうぞ挑戦してみてください
ただし、問題を解くときのルールはお子さんと全く同じです
つまり、
おとなの方も、絵を描いて考えます
方程式はもちろん使えません
だから「お手上げ」になる可能性があるのですが、これに慣れると、脳内がかっかと活性化されていきますよ
私は、夕方どんぐり、夜間は中学生ですから、両方を毎日解いているような日々を続けています
具象思考と、抽象思考の両方を、交互にです
間違いなく、自分史比較では、今が一番脳が活発に働いていると感じます
(たいした自分史レベルではないんだけどね(笑))

なにより、どんな問題を見ても「わあ!楽しそう!」と脳が喜ぶのです
子どもの脳内がそんな風になっていく、とイメージしておいてください
ちなみに、私は我が子や、生徒にどんぐり問題を手渡すにあたり、700問全ての問題を絵で解きました
糸山先生に添削していただき、指導者認定をいただいたのですが、認定をいただくかどうか、それ以前に、700問解き終わった時に始めて、「そういうことだったのか!!」と、視界がぱーっと開けた気持ちがしました
それまでも、我が子へは、実際には、実験的に試してみてはいたのですが、教室では他の教材を主としていました
でも、700問解いたあと、「どんぐりだけでいいんだ」と確信したので、他の教材を一切なくしました
本当にどんぐりだけでいいのです
それに気づけたのには、やはり全解きが効いているんだな、と感じます
もし、まだ信じがたい、と思っている方がいたら、ぜひ、全解きをしてみていただきたいです
まあ、全解きは極端でも、お子さんが始める前に10問か20問くらいは、こっそり自分で解いてみるといいですよ
解き方のルールについては後述します

②はAmazon等で購入できます

600円前後だと思います
サイズに気をつけてください
Lサイズです
どんぐり学舎では文具問屋さんと交渉して大量購入する条件で少しだけ安くしていただいていますが、値上げになってしまったので、今の在庫が終わったら値上げしなければなりません…仕入れ価格のままで生徒さんに販売しています
③はあまり色の種類が多くなく、そして、できれば安すぎないものが発色がいいようです
どんぐり学舎では「赤・青・緑・水色・ピンク・オレンジ・茶」と「鉛筆」を各机に用意しています
文具店で国産の良質な色鉛筆をバラで購入しています

④は、こんな風にどんぐり問題を仮止めするためのものです

教室に来る生徒さんには、持ち運びがあるので、クリップを紛失しないよう、クロッキー帳にストラップで取り付けてありますが、ご家庭でなら表紙にでも留めておけばいいですね
夏休み期間など、どんぐり学舎の子もおうちどんぐりをする期間は、マスキングテープなどかわいいテープで仮止めしています
仮止めして問題を解き、もしその問題をクリアしたら、⑤ののりで本止めをします
一応、解答は持っていて、

絵を見て確認した上で、正解していたら「クリア」とするのですが、正解していても、絵で解いていなければ「クリア」にはしません
「クリア」したら、ぜひ、なんらかの印を盛大につけてあげてください
どんぐり倶楽部のレオンくんのように、いつも出会えるキャラクターならきっとお子さんも喜ぶでしょう
クリアしなかった場合のキャラクター、ヘビくん、つづくくんなどもいます
私は落書きが好きなので、(進学塾勤務時代から生徒のノートにイラストを描いて大騒ぎしていたので…)毎度毎度、クリアした印にスタンプを押してから、なにかしらキャラクターを描いています
あまだれくんは進学塾時代からずっと…
その他、アフロちゃん、ほのおちゃん、そして、厚化粧のキモ美しいお花とか…「やめろー!」とか言いながら、喜ぶ子どもたちの顔を見るのが楽しくて、ついつい…描いてしまいます
おうちでもぜひ、楽しんでください
もちろん、どんぐり用に素敵なシールなど用意しておいて、クリアした問題にぺたっと貼ってあげても喜ぶかもしれません
イラストはちょっと…という方はシールでも
これがどんぐり学舎のクリアスタンプ

これはわたしが春のオンライン授業期にスタンプを押してあげられないので描いて郵送していたクリアした印のシール(とおなじもの)

無地の丸いシールにイラストと問題番号を名前を描いて送っていました

クリアできずお宝になったら、「お宝」の印をつけ、仮止めから外し、どんぐり学舎ではこんな風な封筒にそれぞれが入れています

お宝の場合も、イラストを描いたり、スタンプを押したり、お宝専用のシールを貼ってもいいのです
「クリアできなかった」ことはネガティブなことではなく、
「今じゃない」と気づけるきっかけだったのです
だから、いつかクリアできるその日まで、「お宝」なのです

それを、学校や、他の習い事で「正解(できること)こそ全て」みたいに、間違えることを恐れるように習慣化されていたり、学校どころか、ご家庭でも、間違いや失敗を許さず、少しでも追い詰めてきてしまってきた場合、なかなかミスをお宝と思えずにネガティブなままの子も少なくありません

私の場合、この点にはすぐ気づかされるので、これは正直、本当に、その「矯正」にはかなり苦労を要します
まだ小学校に入っていない子でも、自分の描いたものが恥ずかしい、と隠し通す子もいるし、間違っているかどうかを気にして落ち込んでしまう子もいます

どんぐり学舎でどんぐり問題を解く場合、間違っても絵が描けているとさとちゃんはガハハ!と笑って絵を見てくれる、とか、はい、お宝ねーとあっさり流してくれるとか、とにかく、正解していてもしていなくても、たいして反応が変わらない、っていう風に子どもたちは思っているかもしれません
ここは、大人の態度次第かと思います
不正解で残念そうな態度を出してしまったり、それまでの自分たちの対応を省みることもなく、解けなくて泣いたり怒ったりする我が子を責めたり…そのような態度でいては、子どもは自由に伸びることはありません

さあ、道具の準備ができたら、いよいよどんぐりタイムです
どんぐりタイムにはまた必要なものが
おうちどんぐりなら可能な、
「飲み物とひとくちおやつ」

おやつを用意、というのはどんぐりでは有名な手法ですが、大袋のお菓子をどかーんと広げたり、お腹がいっぱいになるほどの大量のお菓子を用意するのではありません
さ、どんぐりやろう、って時に、ぽいっと口に放り込んでもぐもぐする程度のおやつで十分です
皮をむいたり、手が汚れたりしすぎるおやつでは、集中力が欠けてしまうかもしれません
おやつを食べることが目的ではないので、その辺りは注意してください
楽しい気持ちになれること、ほっとくつろげること
勉強するのに、なんで?と思いますか?
どんぐり問題を解くときには、その気持ちは必須だからです
大人が自分自身のなにかしらの作業を思い出してもわかると思います
無理矢理嫌な気持ちで強制されているときと、自分の好きなことを好きな気持ちでリラックスしながら取り組んでいるときと、その効率や成果の差を

さて、いよいよ問題に取り組みます
年長さんから1年生、2年生くらいでもまだ希望する子の場合は、問題は読み聞かせ方式でいいと思います
段々と、ひとりで読むようになります
自分で読んだ方が、自分の都合で読み取れるからその方がやりやすいな、と気づくのです
読んであげる場合、または、自分で読む場合も、最初にアドバイスが必要です
問題文を1文ごとか、もう少し刻んでもいいですが、絵にできるな、と大人が判断したところまでをゆっくり、1度だけ読んであげます(自分で読むスタートの場合、そのように伝えてください)
「絵にできたら呼んでね」といって、大人は子どもの様子をじっと見ていたりしないで自分の問題に取りかかってください

ここで、子どもにも大人にも共通の、どんぐり問題を解く上での大事なルールについて
①問題文の全てを絵にします
②消しゴムは使いません
③クロッキー帳は見開きで使います
④ノーヒントです
⑤問題文は1度しか読みません
⑥3年生までは計算式を使いません
⑦「わからない」と声に出したら解くのを終了します
※つまり、「わからない」はNGワードです

これらを守って解いていきます
まあ、実際には、「問題文は1度しか読みません」は最終目標のようなものでもあります
どんぐりが軌道に乗ってくるとそれで解けますが、慣れないうちは、「もう1回読むね」というのがないわけでもありません
ただし、問題文をわかりやすい言葉に転換したり、説明を加えたりは一切してはいけません
それはヒントを与えていることと同じです
ただ、普通は、「問題文を何度もよく読んでね」と子どもたちは指導されていると思います
何度も読むことを前提で読み始めると、深く読み取らないものです
ただ目をさーっと動かすだけで、実際には読み取れていません
どんぐり学舎の子でも、その習慣が抜けない子はいます
たった1文字を読み落とすだけで、解けない、ということを知っているので、みんな気をつけて1回だけゆっくり丁寧に読み取る努力をします
そして全てを絵にするのです
慌てん坊の子は、「またやっちゃった!!」とすぐに後悔するのですが、その経験こそが、その子の未来につながっていくと私は信じているし、そんな様子もとても貴重だと思って微笑ましく見守っています
自分のやりがちな欠点を知っていることが、どれだけ大切なことでしょうか
大人の方にも、思い当たることはあると思います
小さな失敗を繰り返し、子どもはどんどん学習していきます
最初から完璧な子なんていないし、失敗なしで成長することは逆に怖いことです
気持ちも、いろいろな経験を重ねてどんどん豊かになり、心が大きく成長していきます
自分の失敗や弱点を知ると、他者に優しくなれます
自分は完璧じゃない、と知ると、より完璧を求めて努力する子もいるし、ほどよいところでのんびり構える子もいます
それは、子ども自身が選ぶことです
大人が価値観を押しつけることではないのです
そんな様子を見守ることができるのも、どんぐり指導者ならではだと思っています

最後まで絵にして、最後の一文の質問に答えたら終了です
ほとんどの問題が、最後の一文でこれまで描いた絵についての質問をされます
ほとんどの問題が、全て絵にしてあると、質問に答えるのはそれらを数えるだけなので、簡単です
問題によっては、絵を描きながら答えが見えてしまうこともあります
答えが出ちゃった!と言っても、絵は最後まで描いてもらいます
これは対症療法ですが、正解に強くこだわる子の場合、最後の一文を読まずに終わりにすることもあります
問題文の全てを絵にできているかどうかだけをチェックしておしまいです
そうでもしないと、「あってる?まちがってる?」といつまでも気にして、絵を描くことに集中しないのです
そもそも、問題文通りに絵が描けていれば正解したも同然なのです
でも、「算数」に慣れている子は、その問題が何算で解くべき問題で、答えが○なのか×なのかは重大な案件のようです
そりゃあそうでしょう
学校では「これは○算で解きなさい」と指導され、最後には○か×かをつけられ、×の場合はよくないこととして低評価になるのですから

ボランティアで小学校や中学校の学習補助に入ることがあるのですが、明らかに適当に書いてたまたま合っていた答えであっても、○をつけて平然としている子も多いです
「これはどうしてこうなったの?」と尋ねてみても、「いいのいいの!答えが合ってたんだから、これはもういいの」と、気にもしていません
それは「できた」ともいえないけど、まあ、あたった、というか、できた、のだとしても、「わかった」ことにはならないのですが、そんなことより○がつけばいい、っていうのだから驚きです
そのクラス(小学校)で試しにクイズをしてみたところ、先に正解した子に無理矢理正解を聞き出して、堂々と私のところに答えに来た子が何人もいました
それは、ただのカンニングだし、遊びのクイズなのにそんなんじゃちっとも楽しくない、いったいなんなんだろう、と思った思い出があります
それでも子どもは「○がいい」
そこまでになってしまっている可能性もあることを、小学生の途中からどんぐりを始める場合は念頭に置いておいてください

ちなみに、学校のテキストも、正解までをいかに容易に誘導できるか、という作りにどんどん変わってきています
穴埋め式に数字を入れていくと、ある固定された解法で正解に辿り着くのですが、自分で考えたい子にとっては逆に難しく、どんぐり学舎の子たちがそれについて質問してくることもよくあります
学校で使うテキストは、先生がより一斉授業で教えやすいように、という目的で進化してきているので、もし、ご覧になったことがない方は見せてもらうといいと思います
自分たちの使っていたものと全く違っていることに気づくことでしょう
習っていることはたいして変わりありません
細かいところは多少変わっていますが、そんなに大幅に変わっていません
私は少なくとも27年間の変化は目の当たりにしてきました
…むむむ…もしかしたら、どんぐりをお子さんと始めようと思っている親御さんが生まれた頃から、私は塾業界にいたことになるのかもしれませんね(爆!!)

さあ、問題文を全て絵にできていたら「クリア」
問題を本止めして終了です
もし、絵が不足しているな、と感じたら、たとえ正解でも「お宝」です
仮止めをはずし、お宝ケースに収納します
お宝問題は、すぐに解き直してはいけません
低学年くらいまでは、忘れた頃に解くくらいがいいです
最低でも3ヶ月後
まあ、わたしなんて「はい、お宝ね~また来年♪」なんて言って返します
来年でも再来年でも、10年後でもいいよ~
おじいちゃんになってからでもいいよ~とか言うんです
そうやって、お宝の場合はくすっと笑わせることが自然と多くなります
私はただ、子どもたちの笑顔を引き出したい一心なのです

さてお宝は、夏休みとか、冬休みとかお宝月間、と決めた期間に取り組むといいでしょう
高学年になると、問題に向き合っていない間に色々と考えることができるようになってくる子もいます
いったんお宝にして、それから、何気なく思い出しては「どうなんだろう…」と考えるのです
大人も自然とやっているんですよ
糸山先生は「小脳思考」として講演などでよくこの話をしてくださいます
そんな小脳思考の末、「今日、あれに挑戦してみるよ」と言って自分でお宝を取り出して解く子もいます
どんぐり学舎ではそういう子にはもう選択は任せています
そういうのを真似て、低学年も「オレも今日挑戦する」なんて連鎖することもあるのですが、特に制止もしません
あまりさせたくないなあ、ということは、「禁止!」「ダメ!」って言わないで済むように、しれ~っと遠ざけておくのがいいですよ
これは日常生活でも同じです
見えるところにあるのに、禁止されたりダメって言われたりするのは、大人にとってもストレスですよね
子どもも同じです
だから、お宝にこだわる子の場合、お宝ケースは隠しておくといいですよ
見なければ思い出さないんですから

さて、つまり、まとめると、おとながおうちどんぐりですることは、
「お茶とひとくちおやつのスタンバイ」
「問題文を読んであげること」(ある程度の学年まで)
「終わったら絵が描けているか確認すること」
「絵が描けて、OKだったらクリア問題、OKじゃなかったお宝問題、と分別すること」

以上です
解けなかったから、難しかったから、という問題を解説する必要もなければ、(←絶対にだめ)
解けるまで解き直しをさせる必要もありません(←絶対にだめ)
とにかく、
良い気分でどんぐりタイムが終了できることを目標に取り組みます
さすがに、お宝になってしまうと落ち込んでしまう子は全然いないわけじゃなくて、
他の子がクリアのスタンプを押してもらっているのに…と教室でも、気にしているんだろうな、とわかる子もいます
そういう場合は、「さ、何して遊ぶっ!?」と気分を思い切り変えさせちゃえばいいんです
私の場合、「ちょっと手伝ってくれない?」と頼み事をすることも多いです
子どもは、仕事を任されると一生懸命に集中してくれます
なにもかも、
次のどんぐりタイムまでに忘れちゃえ!って気持ちです
とにかく、笑顔に、笑顔に…
もちろん、次のどんぐりタイムでもお宝はしません
新しい問題に挑戦です
その繰り返しです
週に1日、1問だけ
このペースでスタートです
これ以外の家庭学習は不要です
不要というか、やってはいけないんです
それはなぜなのかは、また別の記事で

これで、「おうちどんぐり」のどんぐりタイムの方法の説明はおしまいです
何かわからないことがあったら誰でもいいので、話しやすそうな(笑)プロのどんぐり指導者に連絡してみてください
そして、時々でいいので、お子さんの作品を添削に出してみてください
別の視点が見えてきて、より有意義などんぐりタイムが過ごせるようになるかもしれません
どんぐり学舎の場合、相談だけですとその都度有料ですが、添削を送ってくだされば添削料だけでその他は相談メールも何度でもいつでも無料で応じています
なぜなら、お子さんの作品も見ずにアドバイスするのはとても難しいからです

さて、このようにすべきことをし、すべきでないことをしない、というとっても簡単なことなのに、どうやら、これまでの相談内容を思い出してみると、
「ヒントを出さないのは苦しい」
「絵の描き方などついつい口出ししてしまう」
「何度やってもお宝ばかりで子どもの前であからさまに残念そうにしてしまう」
などと、正直、大人の方の接し方、態度、感情の出し方に問題がある~としか思えないものも多いです
どうして大人は、自分を変えようとせず、子どもを変えようとするのでしょう
大人自身が変わらなければ、子どもは絶対に変わりません
大人は、自分で自分を呪縛しているのです

どんぐり学舎の子どもたちのケースでも、教室に送ってきて「頑張ってね!」と声をかける親御さん、帰りの車で「今日は正解できた?」と尋ねてしまう親御さんなどなど、NGは多々あります
現行犯の場合(笑)直接お伝えすることもありますが、多くは子どもの愚痴などから間接的に知ることなので、どんぐり通信やブログなどで皆さんに伝える形で書いてはいますが、なかなか皆さん、ご自分のことだと思わないのかもしれません

びっくりするほど、何も言わずに堪えて、頑張った親御さんのお子さんはぐんぐん伸びていきます
こうせい、ああせい、あれこれ手出し口出ししているご家庭のお子さんは、なかなか伸びません
言われたことはできても、言われないとできない子になってしまいます
そういう子は、中学生以降、とても苦しみます

ぐんぐん伸びるお子さんを発見すると、私はその親御さんにこっそり伝えるのです
「いま、伸びてるよ!頑張ってるね!(親が)」

話がどんどん飛躍しそうなので、この辺で止めておきます
イメージが湧いたでしょうか
ちっとも難しくありません
でも、他力本願では不可能です
え?
そうなんですよ、同じなんですよ
進学塾に放り込んだって、他力本願では結末は悲劇になることが多いです
子どもの成長は、誰の責任か
私たちはその自覚を持って、親になったはずです
それは、子どもが大人になるまで、確かに続く責任なのです

新しくどんぐりを始める方は、
どんぐりタイムが本当に効果的に、有意義に進むために必要な、
「環境設定」についてもよく勉強なさってください

え?
そうなんですよ、勉強するんですよ
親が勉強しないでどうして子どもが勉強するようになるでしょうか

ドラゴン桜2の最新刊の巻末の寄稿にも書いてありましたよ(笑)
ぜひぜひ、参考に