聡子先生へ
これまでの約9年間、楽しくて分かりやすい教材をありがとうございました。
他の塾とは一風変わった学習は自分のペースでできるので勉強嫌いになることなく勉強できました。
大学に向けてこれからもがんばります。

~小学校~

どんぐり問題は解いていて楽しかった。
小学生の時は小テストや実力テストには無関心であったため全く勉強はしなかった。
その分外を走り回ったり登山をしたりして自然に触れた。

~ 中学校~
勉強がわからないと悔しく怖かったのでわからない問題を作らないようにした。
中一の初めのテストは想像より順位が低かった。 理由は問題レベルが低かったため、みんないい点を取ったから。
中二になると少しテストにも慣れテストも落ち着いて受けられるようになった。
Qノートを作り自分の苦手や傾向を分析し理解することで中三のテストでは入学初めの時よりも大幅に順位を上げることができた。

~受験勉強~
三年生の夏休みに最も勉強した(笑)
家だとなかなか集中できなかったので、 図書館でよく勉強した。

~受験勉強でしたこと~
過去問を六年分。
過去問解きなおし。
模試の解きなおし。
DK の教材。
Qノート解きなおし。

~受験で大事なことは?~
いつもどおり落ち着いて問題を解くこと。
集中して学習できる環境に自分を置くこと。
娯楽の時間を減らし、時には自分を追い込むこと。

著者略歴(いずみ文責)
・小学校1年途中から「どんぐり学舎」へ
・小学1年~6年 「どんぐり学舎」在籍
・中学1年~3年 「D→K Room」在籍
・どんぐり倶楽部良質の算数文章問題は50%近くを解いたと思われます
・小学生時代…何をするにもおっとり、のんびりとしていました。周囲に動じることなく、自分のペースで自分のことを丁寧にやっている印象でした。自然遊びの時にその丁寧さや集中力は目立っていたように思います。小学校生活で困難にぶつかったこともありました。ご両親が暗躍し、しっかりと学校と面談を重ね、著者の小学校生活の安定を取り戻したのが心強く印象に残っています
普段、お会いすることが少なかった著者のお父さんが、川遊びに初めて来てくれたとき、みんなが遊んでいる下流でずっと川の中に立って黙って安全を確保し、見守っていてくれたことが忘れられません

身体能力が抜群に高く、常に動いていたい、走っていたい、という著者のランニングにつきあって早朝、自転車で伴走していたお母さんのこともよく覚えています
テレビをつけ、ゲームを買い与えればそこまでしなくても子どもの時間はつぶれるのに、そこは選択肢になく、とにかくとことんつきあって、どんぐりライフを充実させようと努力なさっていました
・中学生時代…授業のスピード、周囲のキビキビとした行動、言動に戸惑いながらも自分のペースを保ち、なんならそうやって自分を守っているような様子が見えました
運動部に所属し、時間配分も最初は難しそうでしたが、著者も書いている通り、2年生の後半くらいから自分のペースがつかめたようで、ある時から英語の整序問題がやけに正確にできるようになっていました
聞けば洋楽が好きになったようで、よく聴いているようでした

2年生の頃、急に身の回りが整わなくなったような時期がありました
勉強にも集中できず、いろいろなものを後回しにしているような時期が
ぼーっとしていたり、字も雑になったり…何があったんだろう、としばらく様子を見ていましたが、あとで、同じ敷地に住むおじいさまを自宅で家族で看取って、おじいさまが旅立つまで、著者が本当に懸命に看護に関わっていたことを知りました
少しの間、DKを休み、復活した日に、電子辞書を見せてくれました
「祖父の形見なんです」
そこから、急に大人びて、勉強することを自分ごととして捉えるような目つきになってきたように思います

テストの準備にも時間がかかり、時には親御さんが心配になるほど勉強に時間を費やしていることもあったようですが、努力が少しずつ実ってきて、3年生になってからは校内での成績も、全県模試でも、かなり高いレベルを維持できるようになっていました
私立受験が終わった頃、少し息切れしている、と私が感じたのは、本人も自覚があったと思うので隠さず書いてしまいます
のんびりとした性格、気質は、日付的に追い詰められ、周囲がピリピリしてくる受験期に、少し消極的になりがちです
もっと気楽にやりたかったのに、そんな嘆きが聞こえてくるような表情を時々していましたが、常に仲間や私を気遣う優しい心が前面に出ていました
目指す第1志望校が確定してからは、とにかく、校内模試と全県模試での成績に自信を持って気持ちを落とさないことを心の奥から訴え続けました
自分で決めて、自分が通いたいと思った学校に、全力で挑戦してほしい、気持ちで負けないでほしい、と
結果、合格しました
報告と卒業の挨拶に来てくれた日、晴れ晴れとした著者の顔を見て思いました
「最後まで諦めないで走り続ければ、ゴールテープを切れる」という当たり前のことを
失速し、止まってしまうかと思ったとき、ふたりで話しました
模試の結果を信じていこう、と伝えました

著者のことではありませんが、
第2志望、第3志望校の結果で意気消沈し、肝心の第1志望校への準備が精神的に間に合わないことがよくあります
一番大事な時期なのに気持ちが上を向かず、机に向かっても身にならないのです
糸山先生は「2月が一番伸びる」と以前、おっしゃっていました
群馬で言えば、2月に前期選抜試験の結果が出て、3月に本番の後期選抜があります
2月、前期選抜が終わってから後期選抜までの間、
受験生が伸びるということです
実際、
前期選抜で通過した生徒と、後期選抜で合格した生徒とで、高校入学後の試験で順位が逆転していることはよくあることのようです
(群馬県の前期・後期選抜制は今年度でいったんなくなります)

著者にもそのことは伝えました
2月が一番伸びるんだ、と
諦めずに走り続け、著者はゴールテープを切りました
走るのをやめたら辿り着かなかった場所にきちんと辿り着きました

幼い頃からの著者やご両親の姿を思い出すと、
最後まで諦めずに走り続けることができたのと、
最後まで仲間と笑顔を絶やさず過ごし続けることができたのは納得です

自分のペースでいいじゃない
他の誰かと比較しなくても、
自分が納得できるように前に進もうとしているならそれを応援しましょうよ

中学生になると急に、いろいろなことがせわしなくなります
服装や髪型についても決まりが増えて、なんだか気をつけることが増えます
親御さんまでそんな風になってしまったら、
子どもたちはどこでほっとするんでしょう
うまくいかないときも、
気持ちが乗らないときも、
失敗することもあるでしょう
それを、
もっと頑張れ、って追い立てるのは親御さんの役目じゃなくて、
どんなあなたもまるっと全部大好きだよ、って伝わっていればそれだけで大丈夫なんです

ところで、
長時間机に向かっていても、「なんか要領が悪いな…」「非効率だな…」そして、成績が出れば「あんなに机に向かっていたのに、こんな結果なの?」と、子どもに対して思ってしまうことはありませんか

それを模索するのも、中学生時代の子どものミッションです
親から言われて勉強法を整えられる子は少ないし、
親から言われることで精神的に不安定になる子の方が多いです
だからDKでは私が存在するわけですが、
それでも、
勉強には向き不向きがあります
理解できるかどうかは向き不向きとは違います
鍛錬ができるかどうかに、向き不向きがあるのです

理解できた、と思っても、鍛錬しないと「点数」には繋がらないことがあります
限られた時間で多くの問題を正確に解く、というミッションに向けて、どのような準備をしたらいいのか、どのような鍛錬を重ねたらいいのか、多くの子は知っていて、それを、実践できる子と、できない子といるだけなんです
ただ大事そうな言葉を書き写すだけで多くの時間を費やし、「ああ、たくさん勉強した」と満足する子もいれば、1度間違えて解決した問題を最後の最後まで自力で解けるか確認し、くまなく効率的に復習する子もいます
その方法を模索するのが中学時代です
模索していいんです

どんぐり→DKの子たちの特徴は、その「模索」が持続できるところかもしれません
自分の勉強法を探し、実践してみる
鍛錬の量や質はそれぞれですが、それが「勉強する」ということだ、とわかっているように見えます
だから、高校生になっても同じように続けていけるんだと思います

誰かに指示された方法で、指示された分量を勉強すれば安心するし、点数もある程度まではとれるのかもしれません
でも、試験が終わった後に抜け殻のようになってしまう子や、疲弊して勉強から離れたくなってしまう子も多いです

どんぐり→DKの子たちは、小学生から中学生になった時と同じように、今度は高校生になってどんなことをするんだろう、とワクワクして待っているように見えます

勉強だけじゃなく、部活も、友達関係も、先生の対応も、いろいろとがらっと変わる高校生活を、楽しんでほしいです

【2022年度 どんぐりDK卒業文集② 人気者ランナー編】完