まず「歯車」ってなに?
っていう質問が近年増えてきました
でも、「なに?」って思っても素通りするのが最近の子の特徴かな
「頭のいい子」って定義がひとことでは言えないけど、
私が思う「頭のいい子」として今回は話したいと思います

まず、素通りしません

なに?

って気になったら絶対に立ち止まり、考えます

この問題は中学1年生の反比例の文章問題ですが、
中学受験の問題でもよく出されるので方程式を使わなくても解けます

数学の添削生が、解けなくて、模範解答をさくっと書き写したノートを送ってきたので、
「イメージできてるかな?」と問いかけたら、解説してほしい、と言ってくれたので、解説を書きました

まず歯車を知らない子が多くなった、と最初に書きました
それなら立ち止まる必要があります
とにかく、
知らないことが山ほどあるのに、知ろうとしない子が本当に多いんです
(この生徒のことではありません)

敢えて、あっさりとした解説を書きました
正直、あまり親切な解説ではないと自覚しています
それは、質問が続くように
一生懸命考えてくれているといいな、って思ってのことです
気になって、続けて質問ができると、
頭がよくなるな、って思います

明日、
いよいよ群馬県公立高校入試です
今年のDK生も、みんな頑張りました
もちろん、県外の通信生もみんな頑張りました

DK生の特徴ですが、
元どんぐりっこなので「考える」のは当たり前で、
中学生になると質問がどんどん高度になっていきます
普通、そこを疑問に思うかなあ?って思うようなことを疑問に思い出します
そんな質問を受けると、
私もたいそう頭をひねるのですが、
こんなことが気になって質問したいのだとしたら、
そりゃあ、頭のいい子になるわけだよ…と思うのです

私の解説は、まず、その子が何を疑問に思っているのか解読するところから始めます
それはとても楽しい時間です
セオリー通りの解説なんかとっくに目にしているのです
それ以外の何かにひっかかっているから、私に質問する、そういうレベルで、頭のいい子たちは勉強しています

質問をする前に、自力でできるだけありとあらゆる方法を試している子は、
そりゃ、どんどん頭がよくなるわけだよ、と思います
解説を受けとり、もう一度私の解説や図を描き写したり自分の言葉を書き加えたりして一生懸命自分の中に落とし込もうとする子も、そりゃ、頭がよくなるわけだ…と感心します

いま、
とってもわかりやすい解説がかいてある参考書や、動画解説、画像解説が巷には溢れかえっています
上手に活用している子もいるけど、
あまりにも簡単に「わかった」気になってしまうから、自分の中にしっかり落とし込もうとしない子が多いようにも見えます

私はむしろ、わかりづらい解説を自力で必死で読み解こうとする過程がとても大事だと思っています
教科書に書いてあったり、目の前に書いてあったりするのに質問してくる子や、
解説を聞いたり見たりして「あ、わかった」ともう一度なぞろうとしない子を見ると、
残念だなあ…惜しいなあ…と思います
「わかる」とはどういうことか、全然わかっていないんだな、とわかります
わかっちゃいるけど、「めんどくさい」が勝っちゃうのかもな、って

「わかる」とはどういうことか、
糸山先生の講演を聞いたことがある方、
著書を読んだことがある方は知っていると思います
「わかる」とは I see. です
視覚イメージの再現
自力で思い描ける、ということなんです

いくら自分以外の人が作った素晴らしい解説を見聞きしても、
その瞬間、「目からうろこ!」みたいに脳は喜ぶのですが、
実際に、まっさらから自分で再現してご覧、というと、そう簡単にはできません
脳は怠け者なんです
自分で描く必要がないから、苦労して描こうとしません

だから、本当に頭のいい子はそれがわかっていて、
自分の中にしっかり落とし込み、以後、使いこなせるよう、完全に理解しようと努めるのです
そういう思考のベースは、幼い頃から構築されます

私のいう「頭のいい子」とは、学校の成績が一等賞ってことだけじゃなく、
生きる力を備えた子、
自分の思考を研ぎ澄ませ、さらに、周囲を見渡し備える気概も持っている子です
自ずとデスクワークも得意になるタイプは多く、本当に一等賞を取る子も少なくないですが、中学生の間にそういったことに興味を持たないタイプもいます
いずれにせよ、私はそこが子どもたちのゴールだと思ったことはないので、
その先もずっと、自分の人生を生き生きと生きているかどうか、それを展望しながら彼らとつきあっています

学業成績がいくらよくても、自分さえよければいい、周囲を見渡し備える気概など不要、そんな大人になったら、とても残念だし、何より、本人が生き生きと生きていけないはずです
そんなの、とても心配なのです

年中無休で解説を書き続けている私の繁忙期が、ひとまずそろそろ終わろうとしています