川遊び中のスタッフがとった写真は少ないです
青年スタッフが上等なカメラを持ってきてくれていますが、
川遊び中にはなかなか撮影は難しいです
きっと、
みんなの目には焼き付いていると思うので、
エントリーしてくれた子どもたちや保護者のみなさんの心に画像はたくさんあると信じて、私は改めて、毎年子どもたちと川遊びを続けている意味を考えてみました

すると、
私は、結局、スキーと同じことを考えているんだな、とわかりました

スキーは、
雪の積もった滑りやすい斜面に、
細長い板をつけた脚で止まり、
そして、行きたい方向に滑り、
曲がり、
そしてまた、止まるのです

自分でなにも工夫せず、力も込めなかったら、
つるつると滑る雪の斜面に、
体は持っていかれ、転倒します

川も同じです

自分で何も工夫せず、力も込めなかったら、
どんぶらこと流されていきます


浮き輪や、ライフジャケットといった浮き具を安全のために活用はしていますが、
本来なら、体ひとつで溺れないための方法を経験を重ねれば覚えることもできます

なにも、危険回避のために川遊びを教えたいのではないのです
ただ、
自然は、
戦うべき相手でもなければ、
諦めなければならない敵でもないということ

こちらが相手を知ろうと努力すれば、
決して敵意を出してきたりしない優しくておおらかな相手であることを、
なんというか、
言葉じゃなく、体で知ってほしいのです

大げさだけど、それって人生と同じでは
何も考えずぼーっとしてたら流される
自分の知恵と工夫で、それは、
楽しくもなるし、超えられなかったはずが超えられる壁にもなる


ああ、
浮くんだ
ああ、
流されるんだ
ああ、足が着かない上に流れがあるってこういう怖さがあるんだ

そういうのも全部、
1度は経験してみてほしいのです

そして、空中、地上ではできない水だからこそできる遊びを、
全身で味わってほしいのです

毎年たくさん報道される水難事故
多くが、川遊びや海遊びの現場で、
私たちは目を皿にしてニュース画像をチェックしています
どうしてこんな川で泳ぐんだろう、と思ったり、
どうしてこんな川で溺れてしまったんだろう、と考えたり、
スタッフそれぞれ思うことはあります

川遊びなんかするから危険な目に遭うんだ、と、
1度でも事故が起これば非難されることでしょう
長年、子どもたちを連れて自然遊びをしてきて、
私自身、他の誰よりも危機管理に敏感になっている自覚はあります
それを見せないようにしてきたつもりだけど、
最近では年のせいか、
ちょっと厳しいんじゃない?って言われるようにもなっています
だから、
そろそろ潮時かな、とも思っています
実は開催前は眠れないほどドキドキして、
開催後は涙が止まらないほどみんなの無事に感謝する昨今で、
こんなの身が持たない…と、
あきらめつつあるのです
若い頃はそこまでじゃなかったのにな…

スキースクールを昨シーズンできりにしたのもそういった理由です
もし、私と一緒に背負ってくれる人がいるなら
継続はできると思います

でも、私が主催する限り、絶対に事故は起こしません
それは、スタッフみんなと、
見守りを約束してエントリーしてくれている保護者さん全員のおかげです

川遊び合宿のあと、
この地の水質や、その他の条件に思うところがあって県内各地を探して回りました
まだ知らない場所もあると思います
でも、
家族単位ならなんとかなっても、
みんなで遊びに行くには他にいい場所がなかなかありません

だから、
しばらくはこの村にお世話になろうと思っています

今月、あと2回は日帰りでここに川遊びにでかけます
おやつの準備があるので、事前エントリー制にしています

次回は
お盆明けの週末です
エントリーの締め切りはお盆休み頃になっています
DSSメンバーの方はグループページを参照してください

日帰り川遊びは合宿とちょっと違うかもしれません
私は、自然遊びのとき、結構全力で子どもたちと遊びます
合宿の時も、「なんでそんなに川に入っていられるの?」と若い保護者さんたちに驚かれました
強靱な体力や、脂肪の厚さのおかげです…という真実はいちいち現場で言いませんでしたが、(笑)
私は、見せているんです
親が、子どもと遊ぶときの全力ってこんな感じだよ、って

私がむすめ達と遊んできたのと同じように、
私は子どもたちと遊んでいます
むすめ達は大きくなって、もう私にくっついてきてはくれないけど、
私は親御さんたちに、こんなんでいいんだよ、って見せているんです
託児のつもりでも、
親御さんの代わりに遊んであげている、とも思っていません
私自身が遊びたいから遊んでいるんです
でも、私と一緒じゃないときも、同じようにすればいいんだよ、ってことを
ただ、見せているだけなんですよ

お父さんも、
お母さんも、
過ぎてみれば一瞬でしかない、子どもと全力で体を使って遊ぶ期間、
後悔しないよう、精一杯楽しんでください

日帰り川遊びのエントリー、お待ちしています!