5月最後の日曜日、
高崎駅に集合して谷川岳の麓を歩くコースをトレッキングしてきました
どんぐり・しぜん・すくーる、通称DSSのおすすめコースです
切符の買い方がわからないよ~
とか、
降車予定の土合駅が無人駅で、しかも、Suicaも使えないからどうしよう~
とか、
あたふたしましたが、
東京や千葉からの仲間も合流してなんとかホームへ
総勢30人ちょっとの大所帯で、
子どもの数は18人
移動する度に数えてました
大人は置いていくぞ~と脅しながら(笑)
水上駅で乗り換えて、
土合駅で降りると、そこは深い井戸の下みたいなホームで、
ひんやりしてて薄暗くて、さすが「日本一のモグラ駅」
他の観光客の方々が記念写真を撮っていて、みなさんが去ってから私たちも集合写真を撮ろうとしたら、通りかかった方が撮ってくれました
ほどよくピンボケの1枚があったので目隠しなしで公開(笑)
これから500段近い階段を上ると地上に出るのです
脇にはかつて、エスカレーターを作ろうとした跡がありますが、
工事の予定はなさそうです
子どもたちは走って登っていき、
大人はやっとこさ登り切りました
山歩きはこれからです
さっき上ってきた階段はどこだ?と地面を踏みしめながら、
踏切を渡り、土合橋を渡ると車道から山道に入ります
土合橋から湯桧曽川の滝を見下ろすのが最初の絶景ポイントですが、
橋の上の水抜き穴から下を覗くと背筋がぞぞっとなる高さ
毎回、この橋の欄干につかまってなんとか下を見ようとする子どもたちの姿を見てさらにぞぞっとなるスタッフなのでした
(ちゃんと捕まえてます)
山道に入るとすぐに最初の関門があります
駅で、歩き出すときに私が伝えておいた、「橋のない、沢渡り」が今回のミッション
そんな箇所が数カ所ある、と予告しておいたのです
さあ、どこを渡ろうか
大人が考えている間に子どもたちはひょいひょい渡ってしまいました
まだ往路なのでできれば靴は濡らしたくない…
子どもたちは本当に靴を濡らさず渡れたのでしょうか?
先に渡った子どもたちが、大人の渡るのを眺めていました
なんたってこの上には、
夏でも溶けない雪渓があるので、水はとても冷たいのです
いつも遊んでいる泳げる川とは違います
沢を渡り、平坦な登り道を歩いていくと、ぐんと急な坂に入り、300mかなりきつい坂を上がっていきます
その途中で今度は第2関門
かつて丸太の橋があったはずなのですが、
すっかり流されて、その後、再度設置されることはなさそうな状態です
子どもたちは助け合ってどんどん渡っていました
沢を渡ると勾配はさらにキツくなります
たった300mなのに、この上りが続くのが、大人には結構きついのですが、
子どもたちはズンズン進んでいきます
DSSのいつもの状態なのですが…
子どもたちは先頭集団、大人は最後尾をやっとのことでついていきます
ほら、
そうこうするうちに、雪渓が見えてきましたよ
谷川岳は全国でも有名な群馬の山岳地帯です
ロープウェイでも上部に行けますし、このコースでなくても目的地の一の倉沢に到達することができます
自家用車での乗り入れはできませんが、ロープウェイの駅から電気バスが往復しています
それから、レンタサイクルもあるみたいです
駅から2時間ほど歩くと、
一の倉沢に到着です
この、舗装された道路を電気バスや自転車が往来しています
私たちはこの道路に最後少し上がるのですが、川沿いの山道を歩いてここまで到達しました
写真では伝わりづらいのですが、
本当は息をのむほどの迫力のある絶景です
よく見ると、上部に山岳地帯を登山している人が見えたりするのです
雪渓の下でクーラーのような風を感じたり、氷水みたいな川に足をつっこんで我慢大会なんかしながらお昼を済ませ、記念撮影をしました
5年前に来た時にはこの場所も雪渓で覆われていました
後ろに見える、茶色い枯れ草を乗せているのが雪渓です
随分とすくなくなってしまって…
ちなみにこれが5年前の同じ場所
雪渓の上を走り回っているどんぐりっこたち
ぶ厚い雪は夏まで確実に残っていたことでしょう
でも、
今年辺り、ほとんど溶けてしまうんじゃないかな
温暖化を思い知らされます
お昼を済ませたら、帰りは少し違うコースを下りました
途中、また沢渡りがあるのですが、
ここには先に渡ったハイカーの方がいて、子どもたちがどうやってここを渡るんだ?と心配そうに眺めていました
その前にも、「ここから先は難しいですよ」と教えてくれたハイカーがいましたが、
1週間前に下見をした私たちは、それをわかっていて子どもたちと一緒にその場所を進みました
「大丈夫なのかな?」とささやきあいながら見守るハイカーさんの前で、子どもたちは手を差しのべあったり、小さい子をバケツリレーのように渡し合ったりして見事に渡りきり、ハイカーさんたちに拍手喝采を浴びていましたよ
最初は中学3年のメンバーが中心になって小さい子を手助けしていましたが、
最後には小学校高学年の子たちも積極的に手を伸ばし合って、
みんなが無事に渡りきるまで一生懸命はたらいてくれました
さあ、帰りも2時間かかるよ、頑張ろう
上ったり下ったりしながら、来た道に合流して、駅までのルートが見えてきました
最初にわたった沢を逆から渡って、あとは駅まで一気に下ります
全員、無事に駅に到着
帰りの電車に間に合いました
帰りの電車の中で、
「ループ線」という、急勾配を電車が降りるためにぐるっと1周する珍しい仕組みについて、車掌室から車掌さんが出てきて説明してくれました
群馬県民みんなが知っている上毛カルタの「る」
「ループで名高い 清水トンネル」
の、ループです
車掌さんの説明で、どういうわけかはっきりわかりました
大人の方が数倍感動してしまいましたね
誰も大きな怪我はせず、
誰も沢に流されず、
熊にも遭わず…
全員が無事に帰り着きました
駅で解散するとき、今日のコースの地図と、参加賞のお菓子を配りました
活動支援金を集金するとき、領収書代わりの木のネームプレートも配りました
無事に行ってこられてなによりでした
最後に、
一緒に歩いてくれた親御さんたちから届いた感想文をご紹介します
(東京から参加してくれたKさん)
日曜日は、どんぐりしぜんすくーるの仲間に入れていただいて、本
TとJと私から心より「ありがとうございます」です。
TもJも、参加している子たちと電車の中で自然に打ち解けてい
どんぐり育ちの子どもたちは、どの子も一人ひとりが「自慢のお子
当たり前のように助け合って、一緒に喜びあえていて、
それもこのすくーるが今まで育ててきた空気なんだろうなと思いま
どんぐりママさんたちと交流できたことも、私にとってとても嬉し
大前提の価値観を共有できる方たちと過ごせるのって、それだけで
うちの子たちも、他の子たちと一緒にずんずん山道を登り降りして
「なにのんびりしたこと言ってるの?九死に一生という感じだっ
前も後ろも子どもたちがずんずん歩いているので遅れを取らないよ
Tも、「こわかったよ。何度も転んでたよ」だそうで。
他の子どもたちがいる緊張感と、いざというときには助けてくれる
いつもは出せない力が出るんですね。
家族のお出かけでは出来ない体験で、本当にありがたいです。
雪渓がちゃんと残っていてよかったです。
触ってみると冷たい。だから川も冷たい。
自分の体でちゃんと体験できるっていいですね。
お土産のクッキーもとてもおいしかったです!
駅でだるま弁当を買うつもりが、時間がなくて買えなかったので、
帰りの車内の貴重な食料にもなりました。
何より、聡子先生の丁寧な準備、細かいところに気を配っている運
すべてに愛を感じました。
どんぐり学舎に初めて行った去年も感じましたが、
深い思いと、多くの時間と、実践からの知恵がつまった、他のどこ
私も、どんぐりっ子を育てる場を作っている途上なのですが
聡子先生には大きすぎるぐらいの指針をもらってます。
私なりにがんばろう、と改めて思います。
帰りの電車で、聡子先生の弟さんとお話ができました。
ご家族で尊敬しあって、一緒に活動しているのが本当に素敵です。
きっと素敵なご両親だったんだろうな〜って思いました。
また次の機会にも参加させてください。
ありがとうございました。
(東京から参加してくれたTさん)
(どんぐり学舎実教室保護者のTさん)
(どんぐり学舎実教室生の保護者Sさん)
5/28「谷川岳のトレッキングに電車でGO!」
今回もどんぐり・しぜん・すくーるの皆さまに、貴重な体験をさせていただきました。
心より、感謝申し上げます。
DDSの活動に参加するのは3回目となりました。
2回目までは、行きたい!でもやり切れる?と思っていました。
でも、回数を重ねるごとに、DDSは面白くて温かい、安全に注意しつつ子どもが自由に
動ける範囲が広くて、参加している親御さん方の目線も同じ感覚で、迷いはなくなりまし
た。
今回は日本の百名山、谷川岳!?すごい、またとない機会、これは娘に見せたい、行かね
ば!千葉から電車でGOです。
初対面の方々、再会の方々、子どものために集まった同志という感じです。今回は中学生
もいて頼もしいなぁと思いました。様々な年齢の子どもの会話を聞いたり、川を渡る時の
助け合う様子を見て、素晴らしいなぁ、自分が子どもの頃、地区子供会があってこういう
雰囲気あったけど、今となっては貴重だなと。
娘の様子はどうかな、他の子どもたちとかかわりながら、自分のペースで歩ききれたね。
解散の時に手渡された全体図を見て、なんと約9km歩いたという!!!太ももの筋肉が
それはそうだと訴えてきたという、しかし気持ちは大満足です。
だって、一の倉沢には雪が残っていて、圧倒的な険しい景色は神々しいほどでした。山道
の清々しい樹々、岩や川の景色、まさにこれこそが、娘に見せたかった景色です。自分で
はとてもとてもできないことです。そして、子どもを思う親御さん方と歩きながらお喋り
して、子育てに関する様々なことを意見しあえた貴重な時間でもありましたから。
娘はさすがにくたくたの様子でしたが、晩御飯を食べて満腹満足になって、楽しかった
ー!!!と感想が聞けて最高に嬉しかったです。平日は時間が少なくて旅の支度は土曜に
やって夕方発、大きな歯車を手で動かすくらいの気力がいる小旅行だけど、ここまで連れ
てきて頑張って良かったなーと、胸が熱くなる毎度の帰り道。
今回はどんぐりjamboreeで学んだ「自分ごと」を意識するのが親の密かなテーマでした。
さとこ先生から学ばせてもらうことはたくさんあって、人生で影響を受けた人は誰?と聞
かれたら迷いなくさとこ先生という程です。
こんなにも長い道のり、変化に富んだコースを歩ききれたのは、参加する人たち一人一人
を大切に思って、名前シール、手焼きのクッキー、領収書の木札を用意してくれたり、下
見もしてくれたDDSの皆さまのお蔭です。改めて感謝申し上げます。
皆さまどうぞお元気で!またお会いするのを楽しみにしております!それぞれの場所で子
育てがんばりましょうね!!!
有難うございました。
(千葉から参加してくれたMさん)
親子での参加、
子どもだけでの参加、
もちろん、なんなら大人だけでの参加も大歓迎のDSSです
夏は川遊びが主になり、
冬はスキー、山登りとまた季節とともに活動を続けます
いつまで続けられるかわからないけれど…
DSS今度はいつ!?ってキラキラした目で言われたらすぐに、
ああ、また企画したいな、って思ってしまうと思います
だからどうか、
必要な間はリクエストしてください
リクエストされてもできなくなる日も近いかもしれません
そうしたら誰かが引き継いでいってください
それが仲間作りというものだから
まだまだ、私も子どもたちと過ごしたいです
もう少しだけ、一緒に過ごしたいんです