10月23日に群馬県富岡市で、
篠先生とお話します
ワクワクしています
来てくださるみなさんとも、いろんな話がしたいです
お問い合わせはゆずり葉学舎の有希ちゃんまで
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大学生になった次女が、
部活で先輩の車に乗せてもらって移動する時に
車の中で音楽がかかっているままでみんなでおしゃべりをする、ということに驚いていました
音楽を聞くのは好きだし、
おしゃべりするのも好きだけど、
車の中で音楽を流したままおしゃべりをすることを、家族ではしていなかったからです
小学校卒業までは、
合唱部のコンクール曲の練習の為に集中してかけて聴くことはあっても、
基本的には、「聴こうと思っていないのに音楽をかけておく」ことはしませんでした
今ではすっかり慣れて、
先輩によってかける音楽が違うことを楽しみ、おしゃべりも楽しんでいるようです
さて、
シュタイナー教育では子どもが育つ間に触れる音楽についても理想がありました
私はその中でも、「交響曲は後で、まずは単独楽器から」というのに妙に納得しました
それも、基本的には
「人工的な音はない方がいい」というのがあったので、小学校入学まではCDやラジオをかけることもしませんでした
テレビはもちろんのこと
別に、徹底してそうすべき、と押しつけるつもりはありません
ただ、そうやって育つとどうなるか、私は目の当たりにしてきた、という報告です
そして、まだ間に合うなら参考にしてくださってもいいかもしれません
子どもの感受性に変化が出るように感じるからです
それに、少し前と違って、いま、当たり前すぎて怖いのです
当たり前に、会話よりも音楽の音量が大きいこと、
会話しているのにテレビや動画が流れたままであること、
子どもが乗っている車に、当たり前のように大画面の動画が流れていること
たぶん、
その状態で感受性を豊かに育てるのはとても難しくなります
感受性とは
外界の印象を受け入れる能力【広辞苑より】
そりゃそうです
外界とはなんら関係のない、画面の中の情報や、
外界とはなんら関係のない、スピーカーからの情報が、
まず最初に感覚器官を占めるのですから
車に乗っているのであれば、
窓の外の景色や音よりも、
目の前で「見て!」もらうために作られた動画が優先されるでしょうし、
会話よりも際立つことでしょう
会話はできたとしても、
その合間の「間」とか「雰囲気」とか「呼吸」「タイミング」なんかどっちでもいいくらい、その隙間には情報が入り込んでくるでしょう
(初ドライブデートなんかの時は緊張と照れを紛らすために音楽必須でしたけどね!笑)
部屋の中にいるのであれば、
生の人間同士の会話よりも、「見て!」「聴いて!」と畳みかけてくる(でも一方通行な)情報、刺激が、子どもを夢中にさせることでしょう
与えられる楽しさに、どんどん慣れていき、自分から楽しさを作ることなど、しなくていいんだ、と脳は覚えるでしょう
感受性が育たないと、どうなるのか
人の話が聞けなくなります
だって、
感じないんですから
感じる能力がないのですから
そして、
動かない、書いてあるだけの文字や、絵から情報は得られなくなります
だって、
感じないんですから
待っていても、わかりやすく動き出してくれない、
飽きないように動き出してくれないのですから
人の話が聞けなくて、
書いてあるだけのことを読み取れなくて、
表面的には聞けて読めたとしても何も感じなかったら、
どうなるでしょうか
学ぶ、ということについてはどうでしょうか
人の話が聞けなくて、
書いてあることが読み取れなかったら、
どうなるでしょうか
身体の基礎を構築する時期に、
脳の力の礎も構築されています
長い目で見ていますが、
あとで構築し直すことができないものがたくさんあります
それでも、もし、育っていなかったらそれを補いながら生きていけばいいんです
でも、それを背負うのは本人です
子ども本人です
大人はそれをわかっていて、背負わせるつもりなのか
一緒に背負うことができるのも途中までです
最終的には子ども自身がひとりで背負うことになります
それでも、そうなったらそうなったで私だって全力で応援します
ただ限界はあります
「どんぐり始めたのに変わらない」
「テレビもゲームもやめたのに、なんで」
と言われちゃうこともあるのですが、子どもの脳の発達の大事な時期に、
どんな刺激を受けていたのか皆まではわかりませんが、すべてを払拭してリセットしてなんにもなかったようにスタートすることはできません
ただ、もっとよくない状態になることはいつからでも避けることはできるのです
その時が今なんだ、これ以上続けたらもっとよくないことになるかもしれないんだ、と覚悟を決めてほしいのです
ずっとなあなあで(感受性が育まれるのを妨げるような生活を)続けてしまうよりも、
背負うものが少なくなるように、
いま、親としてできることをしませんか
電源をオフにして、
会話をしてください
外の景色を見てください
空気の温度や、動きを感じ、いろいろな話をしてください
そんな子ども時代が賢く心豊かな人を育てます
だって
感受性を育む時期なのですから