最近よく見かける鳥だよ
と言うと、「つばめ!!」と即答する子どもたち
やっぱりそうか~その季節感、いいね~!
巣を作ってるんだよね
うちの近所にもあるよ
口々に出てくる燕情報
どんぐり学舎ツキイチIF法
5月は「燕」でした
頼んでも命じてもいないのに「」を書いて見せてくれる子も
一度も練習していないのに不思議だねえ~と自分で自分のこと不思議がってる子も

早く覚えて急いで覚えてさっと書くと、同じくらい早く忘れちゃうんだよ

一度見てすぐに「もう覚えた!」「もう書いていい!?」と焦る子にゆっくり伝えます

そうなのかあ…と、うずうずしながらも、みんなと一緒に静かに目を閉じます

3回ゆっくり目を閉じて、頭の中で細部まで再現できたら、
さあ、書いてみよう!

色をつけていい?と楽しそうに


こちらはリモートレッスンの子
おじいちゃん燕みたいです(笑)



巣で赤ちゃんが待ってます


漢字の印象だけ残したいので、なんと読む漢字なのか、あとで見返してわかるようにイラストで描いてもらっています
いろいろな、かわいい燕が揃いました
1年生はまだ漢字を学び始めていないのでIF法はまだまだ
でも、興味津々で上級生のノートを覗きにいっていました
振替で、もう今週「燕」書いちゃったよ、って子には特別難問を出題
なんと、
「薔薇」です
完璧に書けています
このあとどんぐり問題を解いて、帰る前に新しいページに再挑戦して「よし、まだ書ける」とつぶやいていました

どんぐり式では漢字練習も計算練習も小学校時代は避けるので、
※それはなぜかというと反復・スピード・パターン学習は思考力の成長を妨げるからという理論のもと
高学年や中学生になって漢字が書けないと「どんぐりのせいだ」と思われる方もいると聞いたことがあります

でも、不思議ですね
私の周囲のどんぐりっこたちの多くは、漢字が得意です
もちろん、得意ではない子もいますが、データで見れば「得意」な子が多いので、それは「どんぐりのせいで漢字が書けない」という結論には至らないことがわかります
つまり、どんぐりをやっていたから得意、というわけでも、どんぐりをやっていたから苦手、というわけでもないんです

でも、更に言うと、どんぐりやってた~とか、どんぐりやったことある~という程度ではなく、どんぐりライフをしっかりと貫いた家庭の子は「漢字が得意」な確率が上がります
つまり、どんぐりライフ=漢字練習をしていませんから、漢字練習をしていないのに漢字が得意、ということになります
それはつまり、最初に米印で説明したような、「反復・スピード・パターン学習」から子どもの脳を守り、文字認識や、文章認識がごく自然にできる思考力が育っているからなんだと思います

どんぐりとは無縁で、漢字練習は宿題でも家庭学習でもやって当たり前、というお子さんたちの「漢字が得意」な確率をはじき出してみたことはありませんが、漢字練習がペナルティや「練習なし」をなにかのご褒美にしている小学校は少なくありませんし、中学校でも小学校よりさらに細かいマス目のノートに漢字練習をまださせているところもありますから、そのような「一般的」な漢字学習の状況で、「漢字に興味があって、得意」という好奇心旺盛なわくわく状態を保てるのかどうか、疑問です

漢字が得意な子は英語が得意になる傾向も、身近などんぐりっこたちを見ていると思います
つまり、文字や言語を学ぶことを好むのだと思います
文字を好まない子は全ての勉強に抵抗を感じることになります
読むのにも書くのにも相当な労力を要するとなると、勉強の内容以前に、苦行を強いられているような感覚になっているはずです
その状態で中学生になっている子も、なんとかすくい上げたいと思ってあれこれ工夫していますが、何しろ、ただ目の前で話している言葉もキャッチせず、ただ書き写すだけなのに思い切り雑で、できるだけひらがなで、そして、できるだけ書くことを後回しにしようとしてしまう習慣があるのでまずは文字に執着させるまでのところで大変苦労するのです
それが本人にとって苦痛なのがわかるので、無理強いすることもできません
それでも何かきっかけを、とあの手この手を使ってアプローチは続けるのですが、そんな状況のお子さんがいることも、親御さんはご理解くださると助かります
そして、そんな辛い学習時間を過ごさせないためにも、小さい頃からの環境設定は本当に大切です

どんぐりは宿題しない、漢字練習しない、とまるでルールのようにご自分では理解せず、実は心から納得せず、ほんとはやった方がいいんじゃないかな…なんて一抹の不安も抱えながらでは、やっぱりお子さんはどんぐりっこには育たないんです
だって、親御さんが「漢字練習をしないと漢字は書けるようにならない」と思い込んでいるのだから、子どもだってそう思ってしまうのです

漢字練習をしないからだけではなく、
IF法をこんな風に楽しんでするからだけではなく、
何事にも好奇心旺盛で、新しいことを学び、知ることに興味があって、
そして、素直で、暇で、脳の中にたーくさんの余裕があるから、
どんぐりっこは漢字が得意な子に育つんですよ

漢字だけじゃないですけどね♪