数日前、友達からプレゼントされて、この本の著者、クシュラのおばあちゃんのドロシー・バトラーさんの人生の記録の冊子を読みました

バトラーさんと訳者の百々祐利子さんとの出会いもその本で知りました
『クシュラの奇跡』は「これ以上の奇跡ってあるのかな…」と驚愕する内容で、
以前もブログで紹介しました
これが9年前のブログです(旧仕様で、画像が再現できません、ゴメンナサイ)

最近、絵本の読み聞かせでどんな絵本を選べばいい?という質問が何件か寄せられました
私自身、元幼稚園教諭の母が絵本を大量に持参して嫁いだ経緯から、今でも園によっては定期購読している「こどものとも」や「キンダーブック」などのペーパーバックが大量に自宅にあったので、読み聞かせはもちろん、自分でもかなりたくさんの絵本を読みながら育ったのだと思います
有名な『ぐりとぐら』なども、私が初めて出会ったのはペーパーバック版でした

そして母が、私たちに生のお芝居を見せたくて入会した「高崎子ども劇場」の当時の事務局の近く(高崎駅西口)にあった児童書専門店に出会い、その後の私の本との出会いはほとんどがその店からになりました
現在のお店の場所とオーナーは当初とは異なりますが、今度は私が子育てをしながらそのお店のお世話になりました                                  児童書専門店【本の家】です

町に本屋さんはたくさんあるし、最近では大型の何でも売っている本屋さんが人気です
うちの近くの大型書店では、日用品から洋服から生花やお菓子まで売っているし、カフェが併設されていて、買っていない本を持ち込んで読んでもいい、というのだから驚いてしまいます

児童書コーナーに行ってみると、【本の家】にあるような絵本はもちろん売っているのですが、カーペット敷きのキッズコーナーではアニメが流れていて、厚紙でできた丈夫な絵本をとっちらかして、お尻に敷いて、画面を食い入るように見ている幼児がいたりします
漫画やゲーム、おもちゃや文房具も近くに売っていて、子ども向けのDVDも一緒に売っていたりします

どんな本でも売っているし、大人の本も、雑誌も、何でもあるから便利で、家族で楽しめるし、お店を移動する手間も省けます
でも、大人がふらっと楽しみに立ち寄って時間を潰すのと違って、子どもを連れて行くと大変な思いをしたことが、誰しもあるのではないかなあ、と思います

だから、身近に児童書専門店があってよかった~!と思いました

DVDも漫画も置いていなくて、もちろんアニメの動画が流れていることもありません
魅力的な絵本が棚に斜めに平置きされ、私が子どもの頃通った【本の家】では小さな店内の随所に小さな椅子があって、座ってお読み、と言わんばかりでしたので、私はいつも同じ椅子に座って絵本を読んでいました
店主と話し込んでいる親が「帰るよ」と声をかけてくるまでに、その日買ってもらう1冊を決めなければなりませんでした
決められず、いつまでも親を待たせたりもしました
でも、どの本を選んでも、どれも素敵な絵本だったのです

安心してどの絵本でも選べるお店との出会いがあったらいいですね
今では通信販売で本が簡単に取り寄せられますから、
もし、どんな絵本を選んだら良いか迷ったら、児童書専門店が紹介してくれる絵本を選んでみてもいいかもしれません
【本の家】は年齢に応じて絵本を送ってくれるサービスもしているようです

そして、
『クシュラの奇跡』の巻末には、実際にクシュラが読み聞かせてもらった絵本のリストが載っています
邦訳されている絵本ばかりではないので、私も知らない本がたくさんありました
でも、もし手に入る絵本だったら、そのリストを参考になさってもいいかと思います
それから、
元福音館書店社長で児童文学者の松居直さんのこの本

何の気なしに手に取ってリストを見てみたら、
50の絵本のうち49は我が家にありました
あまりの重なりっぷりにびっくりしました

松居直さんは、福音館書店本社にNPOの仕事で訪れたときにエレベーターでたまたま見かけたことがあります(笑)が、伝説の方なんです
いわさきちひろ、赤羽末吉、安野光雅、長新太、寺村輝夫など、児童文学の世界では有名すぎるほどの作家さんたちを発掘した方で、松居さんの半生をなにかで読んだとき、「編集者」という仕事の奥深さと、重要さを思い知らされた思い出があります

もし、絵本選びに迷っている方がいたら、
参考にしていただければと思います

読み聞かせは歯磨きと同じように毎日の習慣に
生後0日から小学校3年生のおしまいまで、を目安に

どんぐり学舎「くら」にはほんの少しの絵本がありますが、
私が子育て中に我が子に読んだ大量の絵本は母屋の【本の部屋】にあります
どの本にも思い出がありすぎて、母屋から出す勇気が出ず、大切に保管し続けています
いつか孫に出会えたら、
またこの本を読み聞かせることを楽しませてもらえるのかと妄想してはにやけてしまいます

まだ首の据わっていない長女に読み聞かせている図
私の腕をつかむ小さな手がたまらない



生後1週間くらいの妹に読み聞かせている姉の図